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「貧困問題を考える」学習会を開催しました。

本部福祉委員会主催  「貧困問題を考える」 ~佐賀の現状を知ろう~ 学習会開催報告

2015年6月17日(水) 講師に辻 康弘 氏(わかくす法律事務所弁護士)をお迎えし、参加者28名での開催となりました。

【学習会内容】
★貧困の拡大、要因
生活保護利用者は、2011年以降200万人を超える状態です。就学援助の支給対象となった小中学生も2011年において、過去最高の156万7831人、政府が発表するホームレスも2012年には1万人近くいます。年間の自殺者数は15年連続で3万人を超えていて、男性が女性の約2倍。佐賀県でも年間200人近い数となっています。要因としては、非正規雇用の急増や、教育費・医療費の自己負担、自己責任による住居の確保があげられました。非正規雇用者は2012年に全雇用労働者の38.2%と過去最高で、賃金水準も賞与を含めると正規労働者の約5割となっています。教育費の負担で、貧困による学力・学歴格差がうまれ、医療費負担では、医療を受けられずに心身の健康の悪化につながっています。

★格差の拡大
年収5000万円以上の給与所得者もここ10年で3倍。企業の内部留保は300兆円近く、役員報酬も倍増、株主への配当も増加傾向にあります。つまり、大企業・高額所得者への「富の集中」と低所得者の拡大、すなわち「所得の二極化」が大きな問題となっています。

★貧困解消に向けて
・貧困拡大の背景を知る       ・貧困問題が社会問題であることを知る 
・「日本が普通」ではないことを知る(外国の社会保障を知る)      ・あるべき方向を考える

★参加者の感想
・日本にはあまり貧困のないイメージでしたが、詳しいデータをいろんな角度から見る事で、深刻だということが分かりました。現状や制度を知った上で、今後ますます広がっていくであろう格差に対して、社会がどうあるべきか考えたいと思います。(20代)
・貧困の問題は個人的要因が多いと思っていたが、社会的な制度にも原因があることがわかりました。いろいろ考えさせられる学習会でした。(40代)
・貧困は自己責任ではないという言葉が心に残りました。子どもへの教育支援を強くする事で、国の将来をになっていく人間を育成することになるのではなど、色々考えさせられる事の多いお話でした。(50代)

6.17貧困問題学習会①

【お問い合わせ】
本部福祉委員会事務局(岩木)
TEL:0952-31-3977
受付時間9:00~15:00(月~金)

 


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