CO・OP商品の始まりは、消費者である組合員の願いをもとに作られたのが最初です。
その背景には、戦後の時代にまでさかのぼります。戦後は、商品の価格を決める主導権はメーカーにありました。この状況のなかで、組合員に安定的により安い商品の提供目指す中で、全酪農(全国酪農業協同組合連合会)さんがバターの共同仕入れに協力してくれることになり、誕生したのがCO・OP商品第1号の「CO╾OP生協バター」でした。
高度成長期には公害や有害食品、食品添加物などのさまざま問題が生まれ、組合員たちの中でもっと安全な商品がほしいという気持ちが高まってきました。消費者は、原材料の情報を開示してほしい、添加物を減らしてほしいという声を伝えるために生協は、組合員の多くの声を大きな力としてメーカー側を動かしていきました。
1960年代に、今の”宅配”にあたる”共同購入”の原型が出来ました。このことにより、利用する消費者と売り手である生協との双方向コミュニケーションの仕組みが作られました。どんな商品が人気なのか、消費者は今どういうものを求めているのか、どう改善していけばいいのか・・・など、これまでは聞くことができなかったリアルな消費者の声が身近になりました。
そして、その声を生協の職員がメーカーに伝えることで、どう改善していくかに一緒に取り組めるように。こうして、みんなが求める商品に近づく道筋を作ってきました。その時代の組合員の”あったらいいな”を形にするのがCO・OP商品なので、これからも願いに寄り添いながら愚直に応えていきます。
<CO・OP商品60年の歩み>
他にはない「特別」が、くらしの「あたりまえ」になるように、60年間ずっと、CO・OP商品をつくり続けてきました。これからも、組合員の声から生まれるたくさんの「特別」がすてきな「あたりまえ」になりますように。
CO・OP商品誕生60周年記念誌より