2024年11月12日
日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)様のノーベル平和賞受賞を心よりお祝い申し上げます。長年にわたり、被爆者としての体験を通じて、核兵器の廃絶を訴え続けてこられたみなさまに心より敬意を表します。
□私たちコープさが生協は、「平和とよりよい生活のために」をスローガンに掲げ、戦争も核兵器もない世界をめざし活動をすすめています。2015年には、ニューヨークの国連NPT再検討会議が開催された際に、生協代表団として被爆者の方と一緒に核兵器廃絶を訴えました。県内の戦争、核兵器による惨禍を経験された方のお話の記録をまとめ、戦後70周年記念文集として「明日へつなぐ平和のはな」冊子の発行、2021年度より「戦跡動画プロジェクト」として県内の戦争遺構や証言を取材し動画にまとめYouTubeを活用し、県内にとどまらず、全国、世界へ発信しています。また、組合員のみなさまへ平和について考えてもらいたいとの思いから、「平和をつなぐ折り鶴プロジェクト」として多くの方に折り鶴を折っていただき、みなさまの平和への思いを長崎原爆資料館に千羽鶴として寄贈する取り組みも重ねてきました。これからも愚かな非人道的な行いが再び繰り返されることのないよう継承活動に取り組み、一人でも多くの方に伝え、平和のへの一歩となるよう活動をすすめてまいります。
□今世界は、平和とは程遠い状況が続いています。核兵器が脅しの道具として使われ、脅しだけにはとどまらず実際に使用されようとしている、関係のない市民が犠牲となる脅威に曝されています。今回の受賞が、そうした世界の無責任な指導者への警鐘となることを期待するとともに、あらためて世界の指導者に対し、核兵器廃絶と世界各地での戦闘行為の即時停止ならびに日本政府へ「核兵器禁止条約」への早期締結と批准を強く呼び掛けます。
コープさが生協協同組合
理事長 中原龍彦