福祉について考えてみよう
「子育て応援!佐賀発のプロジェクト」を開催しました。
10月10日(水)本部福祉委員会では、講師に北川副小学校運営協議会会長 豊田英二さんをお迎えし学習会を開催しました。北川副小学校区では、お子さんを通学させている生活が困難なご家庭に、無料で食べ物をお届けし、子育てを応援する「こどもおなか一杯便プロジェクト」を立ち上げられました。
【講演内容】
始めに、学校運営協議会の説明と子どもの貧困問題の現状についてお話していただきました。日本では、約6人に1人の子どもが「相対的貧困」状態に置かれている。具体的には両親と子ども2人世帯で月収およそ20万円以下。貧困が原因で、子供の学力に格差が生まれてしまう現実。親から子へつながる貧困の連鎖の問題。豊田さんが以前、生活保護課で勤務されていた時の経験などのお話を聞き、佐賀の貧困問題を考えさせられました。
こどもおなか一杯便プロジェクトの説明では、このプロジェクトのきっかけからお話していただきました。昼食の時間になると、お弁当を持ってきていない中学生が教室を出ていくという実態を聞いた事がきっかけとなり、小学校運営協議会の方たちが、何かできるかもしれないと考え立案・実施となったそうです。このプロジェクトは学校と地域が連携して子ども達を守っている活動です。申込みは小学校の生徒に配布のチラシにQRコードをつけて、インターネットでの申込みとなっています。申し込む側がもっとも気になる個人情報の管理は徹底されていて、配送にも気配りがされています。対象は20世帯ですが、現在は9世帯へ2か月に1回のペースで発送されています。北川副小学校区の業者の協力もこの活動を続けていくには欠かせないものとなっているようです。
参加者の方からは、「自分に何ができるのかを考えさせられた」「最初の一歩を踏み出された勇気に感銘しました」「たくさんの方にこの活動を知ってもらいたい」などの感想をいただきました。
【問い合わせ先】
コープさが生協 総務部組織企画グループ (岩木)
TEL:0952-31-3977 FAX:0952-31-4291